2.5.3 で変わったこと
2026-07-28 時点のスナップショットとして書いています。挙動は動きますが、このページは動きません。 最新の内容は各節からリンクしているリファレンスを見てください。
- 1 つだけ読むなら
- 使用量ゲージが予算を食い潰さなくなる
- ターミナルへ生のキー列を送る(
keymap.send) - このプロジェクトで既に決めたこと(
decisionDigest) - 何もしなくても直っているもの
- リンク
1 つだけ読むなら
上げてください。 裏で動く probe(使用量ゲージ用)が 90 秒ごとに再発火し続けることがあり、 ゲージが表示しているまさにその Claude 予算を使い続けていました。報告者の環境では 30 分で 21 回、セッション一覧 50 件のうち 41 件がその残骸でした。設定は要りません。2.5.3 を入れれば直ります。
npx mulmoterminal@latest
新機能は 2 つで、どちらも自分で on にするまで動きません: ターミナルへ生のキー列を送る (keymap.send)と、プロジェクトで既に決めたことの要約(decisionDigest)です。
使用量ゲージが予算を食い潰さなくなる
設定することはありません。
何が壊れていたか
ゲージ(右上の 5h / 7d)は、隠れた Claude セッションを 1 つ起動してステータスラインから 数値を読みます。そのセッションが何も返さなかったとき、試行したことがどこにも記録されず、 「手元の値が古い」という判定だけが真のまま残り、次のポーリングが即座に次の probe を始めていました。 起動するたびに、あなたの窓に対する本物のクエリが 1 回消費されます。
修正が入っているかの見分け方
Claude の数値を出せないとき、その理由が出るようになりました。 数値の位置に claude usage n/a と出て、hover すると次のいずれかが読めます。
| hover で出る文言 | 意味 |
|---|---|
the claude command was not found on PATH | probe する相手がいません。claude を入れれば再起動なしで復帰します |
| this account reports no 5h / 7d windows (API-key billing) | 構造的な理由です。API キー課金には報告すべき窓がありません。課金形態が変わる場合に備えて 1 時間に 1 回ほど聞き直します |
| the last check got no answer. Retrying, less often each time | 信頼プロンプトが未応答、ログイン切れ、あるいは起動が遅い。90 秒 → 3 分 → 6 分 … 最大 1 時間まで間隔を広げます |
これまでは「まだ測っていない」と「ここでは測れない」が見分けられませんでした。暴走が 30 分間 誰にも気づかれなかったのは、まさにそのためです。
probe が残していたセッション
probe の使い捨てセッションは、セッション一覧に出なくなりました。
アップグレード前に作られた分は残ります。 それらはランダムな id で書かれていて、あなたの セッションと見分ける手がかりがなく、安全に選り分けられないためです。claude --resume (Claude 自身の履歴)にも残ります。2.5.3 で変わるのは増えなくなることです。既にあるものの 掃除は #1010 で追っています。
ターミナルへ生のキー列を送る(keymap.send)
こちらは opt-in。発端は Mac の Cmd+→ で行末へ移動したい、でした。
keymap の他の項目は、キーをアプリの動作に結びつけます。send は違って、フォーカスされた ターミナルにバイト列を入れます。シェルやエディタが既に理解しているものを、そのまま割り当てられます。
~/.mulmoterminal/config.jsonを開きます。-
keymapの中にsendを足します:{ "keymap": { "send": [ { "key": "Cmd+ArrowRight", "bytes": "\u0005" }, { "key": "Cmd+ArrowLeft", "bytes": "\u0001" } ] } } mulmoterminalを再起動し、ブラウザのタブも読み込み直します。- ターミナルをクリックして
Cmd+→を押すと、カーソルが行末へ飛びます。
bytes は PTY にそのまま渡ります。制御文字は JSON の書き方で書くので、"\u0005" が Ctrl+E(行末)、"\u0001" が Ctrl+A(行頭)です。こちらで解釈やエスケープのし直しはしません。 Cmd / Command / Meta は同じ修飾キー、Option は Alt の macOS 名です。
書き方が間違っていれば、変なものを割り当てる代わりに起動時に指摘します。
割り当てられる動作の一覧と修飾キーの表記は キーボードショートカット に あります。
このプロジェクトで既に決めたこと(decisionDigest)
こちらも opt-in で、このリリースでガイドに書かれました。
先週決めたことをもう一度聞いてくるエージェントは、学習していません。on にすると、このプロジェクトの セッションが実際に人間へ聞いた質問 — 提示した選択肢と、どれが選ばれたか — を Markdown に まとめ、似たことを聞く前に読ませられます。
~/.mulmoterminal/config.jsonを開きます。-
足します:
{ "decisionDigest": true } mulmoterminalを再起動します。このキーは Settings に画面が無く、ファイルは起動時に 一度だけ読まれます。~/.mulmoterminal/decisions/<project>.mdを見てください。起動時と 6 時間ごとに、このホストが 実際に作業しているディレクトリについて書き直されます。
リポジトリの中には決して書きません。中身は日付つきの事実だけで、推論した規則は書きません — 「この人はいつも推奨案を選ぶ」はそれらしく読めてしまい、しかも間違っていることがあり、 間違った学習が黙って効くのが一番まずいからです。どの選択肢も選ばず自分で書いた回答も 残します。むしろそちらが読む価値のある記録です。質問そのものが的外れだった、という事実なので。
エージェント側は同梱スキル mulmoterminal-decisions 経由で読みます。他の同梱スキルと同じく ~/.claude/skills/ にミラーされます。
リファレンス: このプロジェクトで既に決めたこと
何もしなくても直っているもの
| 何が壊れていたか | 直ったことの確かめ方 |
|---|---|
プロジェクトの色が Claude セルにしか効かなかった。 .mulmoterminal.json のクローム色 6 キーが Shell(launcher)と Command セルでは何もせず、黙って既定色に落ちていた | クローム色を設定したディレクトリで Shell セルか Run セルを開く。隣の Claude セルと同じように色が乗る |
末尾スラッシュ付きの cwd でライブリロードが届かなかった。 /path/to/repo/ で開いたセルには .mulmoterminal.json の変更が反映されない。1 つのディレクトリが 2 つの名前を持ち、通知が別名の方へ飛んでいた | .mulmoterminal.json を編集して、パスの書き方に関わらずリロードなしでセルが変わることを確認する |
サーバ再起動を生き延びたセッションが、スマホでフォルダを失っていた。 tmux にだけ残っているセッションが cwd も作業項目も持たずに並ぶ | セッションを走らせたままサーバを再起動し、スマホ表示を開く。行がフォルダを覚えている |
このリリースには他に、スマホのセッション一覧が各セルの issue / PR(番号・タイトル・フェーズ)を データとして持つようになった件と、このリポジトリの CI がハングしたレビュージョブを 15 分待たなく なった件が入っています。