4.6.0 — セル同士が会話する
2026-08-06 に書いたスナップショットです(MulmoTerminal 4.6.0)。 ここに書いた挙動はその日に 出荷されたものです。古くなっていくのは想定どおりなので、最新の内容は各節からリンクしている ガイド本体を見てください。
npx mulmoterminal@latest
設定するものはありません。 4.6.0 を動かせばすべて有効です。使う前に読んでおく価値があるのは、 Round table の「コスト」の項だけです。
Round table — セル同士の会話を始める
セル間の受け渡し(Cross-terminal talk)は 2.x からありました。ボタンを押すと、あるセルの直前の ターンが別のセルへ運ばれる — 1往復、1回きり。Round table はそれをループにしたものです。 最大5席のリングを、指定したターン数だけ自動で回します。
始め方
- エージェントの入ったセルを2つ以上開きます。Claude / Codex / Antigravity / Grok は どう混ぜても構いません。エージェント同士が互いを知っている必要はありません。
- 最初に喋らせたいセルで、ツールバーの forum ボタン(セル2行目の吹き出しアイコン。 他の端末の直前ターンを引っぱってくるときに使う、あのメニュー)を開きます。
- ROUND TABLE の下で、席に着かせたいセルにチェックを入れます。
- turns を選び、Start を押します。

ドロップダウン横の注記は自分を含めて数えます。2席チェック + 開始したセルで 3 seats, one turn each in order です。ボタンには最初に喋るセルの名前が出ます(Start · #0 first)。
押す前に — これはいくらかかるか
1ターン = 実アカウント上の実際のエージェント1ターンです。つまりこの予算は暴走ガードであると 同時に支出の上限でもあります。3人で予算 20 なら、エージェントのフルターンが 20 回。走り出した あとに再確認は入りません。既定は 6、ほかに 4 / 10 / 20 が選べます。
まずは小さく。3人 × 6ターンあれば、その会話が続く見込みがあるかは分かります。
終わる条件
| 終わるとき | |
|---|---|
| 合意したとき | 返答に ROUND-TABLE-DONE の行が単独で含まれたとき。マーカーのことは全席に渡される文面に書いてあるので、エージェント自身が終わらせられます |
| 予算切れ | 指定したターン数 |
| 相手が時間内に答えない | 1往復の受け渡しと同じタイムアウト |
| 停止を押したとき | 実行中は Start ボタンが running — stop に変わります |
| セルを閉じたとき | 開始したセルを閉じるとリングも止まります |
マーカーは行全体一致で判定します。ROUND-TABLE-DONE を話題にしただけでは終わりません。
v1 でできないこと
- runner はブラウザの中にいます。 タブを閉じるとリングは止まります。サーバ側のジョブでは ありません。
- 席は最大5つ(開始したセルを含む)。
- エージェントのセルだけが対象です。参加する「部屋」も MCP ツールもなく、エージェント側から テーブルを始めたり他のセルを見つけたりする手段はありません。人間が席にチェックを入れる — その picker が唯一の入場管理です。
- 議事録は残りません。 会話は通常どおり各エージェント自身のトランスクリプトに残ります。
参照: ガイド本体の 機能一覧。
履歴は「選んだエージェントのもの」になった
設定は不要です。 これまで起動フォームの OR RESUME HERE の行は、Agent Picker で何を選んで いても Claude のトランスクリプトディレクトリから読まれていました。Codex を選んでも並ぶのは Claude の会話で、それをクリックすると codex のエンドポイントが Claude のトランスクリプトに つながっていました。逆に、素の端末で始めた codex / Antigravity / Grok の会話は、どの画面からも 到達できませんでした。
いまは picker に追従します:
| Agent Picker | その下に並ぶもの |
|---|---|
| Claude | ~/.claude/projects。見出しは or resume here のまま |
| Codex | codex の rollout。見出しは or resume a codex conversation here |
| Antigravity | agy 自身の会話。見出しは agy |
| Grok | このディレクトリの ~/.grok/sessions。見出しは grok |
| Shell | 一覧なし(シェルに再開する会話はありません) |
picker を切り替えると一覧も入れ替わります。行から再開すると、その会話を書いたエージェントの エンドポイントにつながります。カスタムエージェントは Claude Code を動かすので、Claude の 一覧が出ます。
参照: ガイド本体の 基本編。
誰も attach していないセッションが表示され、そこで止められる
設定は不要です。 同じ一覧の行に ● running が付くようになりました:

これが意味すること。 その会話のセッションはまだ生きていて(エージェントのプロセスが動いて いて)、どの端末もそれを掴んでいない状態です。サーバを再起動したときに残るのがこれです。 ブラウザ側はセッションを失い、エージェントは終了せず、そしてこれまでどの画面からもその存在が 見えませんでした。だから溜まります。21 セッションが残っていた実機では、5つが 10〜11 時間 放置された生きたエージェントでした。
できること。
- 行をクリックすればこれまでどおり再開します。すでに動いていたセッションがそのまま戻ります。
-
横の停止ボタンで終了できます。確認が入ります:
Stop the session running “Add a health check endpoint”? Its conversation is kept — you can resume it later — but anything it is doing right now is lost.
会話は残ります。 トランスクリプトはディスク上に残り、あとから再開できます。失われるのは 実行中だったターンです。
ボタンが出るのは attach されていない行だけです。● open の行はいまどこかの端末が掴んでいる もの(ここからは見えないタブかもしれません)なので、停止は提示されません。
これは手動側の半分です。 一覧はディレクトリ単位・エージェント単位なので、もう開かなくなった プロジェクトには届きません。自動クリーンアップは #1467 として残っています。
参照: ガイド本体の 基本編。
どのエージェントのセルもモデル名とコンテキストを出す
設定は不要です。 セルヘッダ1行目の2つのバッジ — モデル名とコンテキスト使用率、そして ⇡ ⇣ の消費トークン — は Claude のセルにしか出ていませんでした。いまはそのセルが動かしている エージェントについて答えます。どれも自分のログに実際に書いてあることだけを出します:
| セル | モデル + コンテキスト | トークン |
|---|---|---|
| Claude | Opus · ctx 35% | ⇡427k ⇣1.8k |
| Codex | gpt-5.5 · ctx 33% — 窓は codex 自身のログから(このアプリ側の表ではない) | あり |
| Grok | Grok · ctx 33% — grok の実際の窓(grok-4.5 で 500,000) | あり |
| Antigravity | Gemini 3.6 Flash · ctx 78% — agy がその会話について記録したモデル | あり |
知っておくとよいことが2つあります:
- 読めなかったことは 0 ではありません。 トークンが読めなければ
ctx 0%ではなくモデル名 だけを出します。モデル名も読めなければバッジ自体を隠します。推測はしません — この数字は compact するかどうかを判断するために見るものなので、間違った % は「% が無い」より悪いからです。 - Grok と Antigravity は1分ごとに更新されます。 ターン終了を通知してくれないので、セルが ポーリングします。これが無いと、セルが最初に読んだ値のまま固まってしまいます。Claude と Codex は従来どおりターン終了時に更新されます。
参照: ガイド本体の 基本編。
入ったかどうかの確認
npx mulmoterminal@latest --version
4.6.0 と出れば入っています。2つ目のセルを立てた状態でセルの forum メニューを開き、端末一覧の 下に ROUND TABLE のセクションが無ければ古いビルドです。npx はキャッシュするので、 取り直すには @latest を付けてください。