4.7.1 — 動いているバージョンが画面に出る
2026-08-07 に書いたスナップショットです(MulmoTerminal 4.7.1)。 ここに書いた挙動はその日に 出荷されたものです。古くなっていくのは想定どおりなので、最新の内容は各節からリンクしている ガイド本体を見てください。
npx mulmoterminal@latest
このリリースに設定は不要です。 以下はすべて 4.7.1 を動かした時点で効いています。
設定画面が「いま動いているビルド」を教えてくれる
ツールバーの歯車から Settings を開くと、タイトルの下に Version の行があります。

これが機能のすべてです。バグ報告に貼る番号を、アプリを離れずに読めます。これまでは「自分は何を 動かしているのか」を知るには別のターミナルで npx mulmoterminal@latest --version を叩くしかなく、 ヘッダーの Update バッジは新しいものがあるときだけ出て、いま入っているバージョンは名乗らない ものでした。
何が出るかは、入れ方で変わります
npm で入れた場合(npx mulmoterminal / npm i -g mulmoterminal)— 同梱の package.json の バージョン。レジストリに新しいものがあれば、ヘッダーバッジと同じ更新通知が実行コマンド込みで 続きます。モーダルを開いている間バッジは後ろに隠れるので、この行で繰り返しています。
git チェックアウトで動かしている場合 — バージョンに加えてコミットが出ます。

チェックアウトで意味を持つのはコミットのほうです。package.json のバージョンは「最後にリリース された時点」のものなので、リリースコミットでも、その 50 コミット先でも同じ 4.7.1 のままです。 実際に動いているビルドを特定するのは短い HEAD sha です。
更新通知をオフにしている場合
MULMOTERMINAL_NO_UPDATE_CHECK=1 と NO_UPDATE_NOTIFIER=1 の挙動は今までどおりです(コンソールの 通知なし・ヘッダーバッジなし・ネットワークアクセスなし)。Version 行はこれに影響されません。 このスイッチは「うるさいのを止める」ためのもので、「どのビルドかを隠す」ためのものではないからです。 バージョンとコミットを読む処理はマシンの外に出ません。
効いているかの確かめ方
Settings を開いてください。タイトルの下が VERSION 4.7.1 になっていれば入っています。
Agent Picker のエージェントに固有のマークが付きました

これまでの Agent Picker は同じ太さの単語が 6 つ並んでいるだけで、どのボタンがどのツールを起動するのか は何も語っていませんでした。組み込みのエージェントは、アプリの他の場所で使っているのと同じ形を picker でも出します(Anthropic のバースト、Codex の交差した輪、Antigravity の四芒星、Grok の折れた X、 Muse の M)。
エージェントではない 2 つには別のアイコンが付きます。Shell はターミナル、 カスタムエージェントはスライダーです。カスタムエージェントは中身が Claude Code でも あえて Claude のバーストにしていません — Claude の行と見分けがつかない行こそ、この変更が直したかった ものだからです。
設定は不要で、挙動は変わりません。
長いシードプロンプトでセッションが死ななくなりました
スキルを指定してセルを起動したとき(MulmoTerminal が新しいセッションに書き込むシードプロンプト)に 失敗する経路が 2 つあり、どちらも直しています。既定で有効、設定は不要です。
長すぎる場合(全プラットフォーム)。 永続セッションは tmux new-session -A … -- <bin> <args> で起動しますが、tmux はコマンドラインが長すぎると受け付けません。 その上限を超えると command too long が返り、引数ではなくセッションごと死んでいました。tmux 3.7b で 実測したところ、16,375 バイトの引数 1 つで失敗し、10,000 バイトの引数 2 つでも失敗します。予算は引数ごと ではなくコマンドライン全体にかかります。
4,096 バイトを超えるシードは、ファイルに書いてコマンドラインには「それを読め」という 1 行だけを 渡すようになりました。文字数ではなくバイト長です。tmux が数えるのはバイトで、日本語は 1 文字 3 バイトなので、 2,000 文字の日本語(6,000 バイト)はファイル経由、同じ 2,000 文字の ASCII はそのままになります。
改行を含む場合(Windows)。 grok / antigravity / muse はシードをコマンドラインに直接載せますが、 Windows のコマンドラインは改行を表現できません。そのため .cmd インストールでは、引数付きスキルで 起動するたびに UnsafeArgumentError で失敗していました。Windows では多行シードもファイル経由になります。
この 2 つのケース以外は何も変わりません(プロンプトは今までどおりそのまま渡ります)。ファイル経由に なった場合、エージェントの最初の行動はそのファイルを読むことになります。
報告は @chikara813 さん。
そのほか
- duplicate-code アラート 2 件を解消(#1523)— コレクションのレコード action の前に置くガードが、 親ルートと view token ルートで写しになっていました。認可チェックが片方だけずれる、という壊れ方をする ところです。共有モジュール 1 つにまとめました。挙動は変えていません(ステータス・文言・ルートごとの チェック順はそのまま)。
リンク
- 設定方法 — 設定モーダルの各セクション
- どの coding agent を使うか — 5 つすべて、最新の内容
- 基本 — 画面の読み方 — 起動フォームと picker
- Changelog — 全リリースと 対応する pull request