4.7.0 — Muse と、届かないはずだった GUI ツール
2026-08-07 に書いたスナップショットです(MulmoTerminal 4.7.0)。 ここに書いた挙動はその日に 出荷されたものです。古くなっていくのは想定どおりなので、最新の内容は各節からリンクしている ガイド本体を見てください。
npx mulmoterminal@latest
Windows の修正に設定は不要で、4.7.0 を動かした時点で効いています。Muse には muse CLI と Muse 側の実験的フラグが1つ必要で、どちらも下に書きます。
Muse が5つ目のエージェントになりました
Muse(muse。動くモデルは Muse Spark)が、Claude / Codex / Antigravity / Grok と並んで Agent Picker に入りました。空のセルで選んで起動するだけで、使い方は他と同じです。
Muse セルの振る舞いも他と同じです。mu バッジが付き、ヘッダーにモデル名とコンテキスト使用率が出て、 Agent Picker で Muse を選んでいるときは OR RESUME HERE に Muse の会話が並びます。
必要なもの
muse --version # CLI が PATH にあること
MUSE_BIN で差し替えられ(バージョン固定、ラッパー、PATH の外のパス)、MUSE_MODEL でモデルを 指定できます。どちらも必須ではありません。
Muse を使わないなら何も要りません。 コマンドが無いエージェントは、そのセルが起動しないだけで、 他の4つには影響しません。
GUI ツール — 「不可能」と書かれていた部分
4.6.x のノートには「Muse は GUI ツールを持てない」と書いてありました。あれは間違いでした。 そう見えた理由は書いておく価値があります: Muse には MCP があります — Muse 自身の実験的フラグの 下に、他のどのエージェントとも違う仕組みで。
有効にする
export MUSE_EXPERIMENTAL_PLUGINS=1
これが無いと muse plugins は “plugins are not available in this build” と答え、Muse セルは GUI ツール無しで起動します(警告が1行出ます)。有効にすると、最初の Muse セル起動時に MulmoTerminal がプラグインを登録し、そのディレクトリで有効にしたグループがセルに届きます — Grok や Antigravity と同じ、ランチャーフォームの4つのトグルです。
効いているかは、セルに「どんなツールを持っているか」を聞けば分かります。render だけを有効にした ディレクトリなら、ちょうどこの4つだけを答えます:
mcp__plugin_mulmoterminal_render__presentChart
mcp__plugin_mulmoterminal_render__presentDocument
mcp__plugin_mulmoterminal_render__presentForm
mcp__plugin_mulmoterminal_render__presentHtml
ツール名が違って見える理由
違います。そして意図的です。同じツールが:
- Claude / Codex のワークスペースセルでは
mcp__mt__presentChart - プロジェクトセルでは
mcp__mulmoterminal-render__presentChart - Muse セルでは
mcp__plugin_mulmoterminal_render__presentChart
3つとも現役です。Muse はツール名をプラグイン ID と ケイパビリティ ID から組み立てるので、形が Muse 独自になります。こちらで直すものではありません。
知っておくこと2つ
- プラグインはマシン全体に入ります。
muse plugins installはディレクトリ単位ではなく マシン単位で記録するので、4グループ全部を持つプラグインを1つ入れ、セッションごとにその ディレクトリのトグルまで絞ります。MulmoTerminal が起動したものでない Muse セッションからもmuse plugins listに見えますが、それらは何も提供しません。消すにはmuse plugins remove mulmoterminal。次の Muse セルが再登録します。 - 権限の無いグループはエラーではなく空のツールセットを返します。エラーにすると、1グループだけ 有効にしたセルに壊れたサーバーが3つ並んで見えてしまいます。
他の4エージェントの到達方法も含む最新のリファレンスは どの coding agent を使うか。
ガイドページ新設: どの coding agent を使うか
first-class が5つになったので、「どれを選ぶのか、何が必要なのか」は表の1行ではなく独立したページに しました。どの coding agent を使うか では、Claude Code / Codex / Antigravity / Grok / Muse のそれぞれについて:
- 何をインストールする必要があるか、
*_BIN/*_MODELの差し替え - 会話がどこに保存されるか、だからなぜ書いた本人しか再開できないのか
- GUI ツールへの3通りの経路 — セッションごとの URL(Claude, Codex)、ディレクトリのファイル (Antigravity, Grok)、マシン単位のプラグイン(Muse)— と、それが設定ではなく各 CLI の性質である理由
- ヘッダーのバッジの意味
あわせて「Claude」の意味を広げる2つ(Anthropic 互換バックエンドの providers、自分の起動方法を 書く customAgents)と、launch command がそのどれでもない理由も扱っています。
一緒に入った Muse の修正
Muse セルが間違えていた3点です。操作は不要で、単に正しくなりました。
- 再開するとワークスペースのツールを失っていた。 resume のコマンドラインが
--workspaceを 落としていました。これがポリシー管理されたワークスペースツールを登録しているものなので、 会話は戻るのにツールが無い状態になっていました。 - コンテキストのバッジが最大値を表示していた。 それまでに使った最大のコンテキストを出すので、 コンパクションの後も下がりません。実測で「生の 266k に対して
ctx 397k」— 必要が無いのに/compactを促していました。直近の完了した呼び出しの値を読むようになり、これは Codex と Grok の バッジが元から意味していたものと同じです。 - バッジのポーリングが毎回セッションログ全体を読み直していた。 1日使うと 33 MB になるものを、 セルごとに毎分。修正後に同じログで実測して cold 105 ms / warm 2 ms、合計値は1バイトも 変わりません。
Muse の再開にシードプロンプトは渡せません — Muse は resume のコマンドラインでプロンプトを 受け付けないためです。これまでは黙って落ちていましたが、型で表明するようにしました。
Windows: Claude セッションが再び起動できます
Windows で npm 版の Claude を使っている方には、これが目的のリリースです。
何が壊れていたか。 新規・再開を問わず、すべての Claude セッションがこう失敗していました:
Failed to start Claude: argument contains a NUL, CR or LF: "## Closing summary …
Windows のコマンドラインには改行を載せる方法が無く、既定の --append-system-prompt は 44 行あります。 そのため .cmd でインストールされた Claude はまったく起動できませんでした。2.3.0 以降ずっとです。
修正が入っているかの確かめ方。 Windows で設定を既定のまま Claude セルを起動してください。起動すれば 入っています。回避策として End replies with a closing summary や End a created PR with the clone name をオフにしていた方は、両方オンに戻して問題ありません — これらが原因ではありませんでした。
Codex / Grok / Antigravity / Muse / シェルのセッションは影響を受けていません。
報告は @chikara813 さん。作り込まれた バージョンの特定まで含めて正確でした。
その他
- コレクションのドキュメントを実装に追随させ、MulmoTerminal の
/api/*パスが MulmoClaude と 意図的に異なっている箇所を明文化しました。ドキュメントとコメントのみで、挙動は変わりません。
リンク
- どの coding agent を使うか — 5つすべて、常に最新
- 基本編 — 画面の読み方 — ランチャーのフォーム
- Canvas と GUI パネル — ツールグループが何をするか
- 設定 — 全設定
- Changelog — 各リリースの 変更点と PR